火の付け方・
100℃まで温度を上げるコツ
テントサウナの主役は「火」。JOYSAUNAを4年間運営してきた経験から、初めての方でも失敗しない火の育て方と、本格的な高温サウナにするコツをまとめました。設営がまだの方は、先に設営・撤収ガイドをどうぞ。
01
空気の通り道を残して組むのがポイント

薪の組み方(基本)
火は「細いものから太いものへ」順番に育てるのが大原則です。いきなり太い薪には火は付きません。
- いちばん下に着火剤を置く
- その上に、細く割った薪(焚き付け)を空気が通るようにふんわり乗せる
- さらにその上に、中くらいの薪を「井桁(いげた)」=格子状に組む
- 太い薪は最初は入れない。火が安定してからの出番

02
着火剤の使い方
- 着火剤は薪の「下」に置く。火は下から上へ燃え上がるため
- 1〜2個で十分。多く使っても早く付くわけではない
- 火を付けたら、焚き付けに火が移るまでいじらず見守る
危険
燃えている途中で着火剤を追加するのは絶対にやめてください。炎が一気に立ち上がり、火傷や火災の原因になります。火力が足りないときは細い薪を足すのが正解です。
03
火が消えにくい薪の組み方
「付いたと思ったらすぐ消える」のは、たいてい組み方が原因です。
- 薪と薪の間に必ずすき間を作る。火は空気がないと燃えない
- 詰め込みすぎは酸欠で消える。炉内の7割くらいまでが目安
- まず「熾火(おきび)」=赤く光る炭の層を作る。熾火ができれば太い薪を入れても消えない
- 薪を追加するときは、燃えている火の上に「そっと乗せる」。投げ込むと火種が崩れる
コツ
火が育つまでの最初の15分が勝負です。ここで手を抜かず細い薪をこまめに足すと、あとがとても楽になります。
04
迷ったら「開ける」。酸欠で消すのがいちばんもったいない
空気調整の方法
薪ストーブは「空気の量」で火力をコントロールします。
- 火を付けてから安定するまでは、空気の取り入れ口を全開にする
- 火が安定して温度が上がってきたら、少しずつ絞って火持ちを良くする
- 火が弱ってきたら、まず空気口を開ける。それでもダメなら細い薪を足す
05
温度が上がらない原因
「90℃で止まって100℃に届かない…」というときは、上から順にチェックしてみてください。
- 薪が湿っている — 最大の原因。シューという音や白い煙が多いのは湿気のサイン
- 薪が細すぎる・少ない — 高温維持には太い薪の火力が必要
- 空気不足 — 空気口を絞りすぎている
- テントの閉め忘れ — 入口のファスナーや換気口が開いたままになっていないか
- 出入りが多い — 開けるたびに熱気が逃げる。出入りはまとめて
- 外気温が低い・風が強い — 冬場は上がるまでの時間を長めに見る
06

100℃以上まで温度を上げるコツ
- 立ち上げは30〜40分かかるもの。焦らず火を育てる
- 熾火の層ができたら、太い薪を常に2〜3本入っている状態にキープする
- 薪が「燃え尽きる前」に次の薪を足す。火力を落とさないのが最短ルート
- 人が入る直前まで空気口を開けて火力を最大にしておく
- サウナストーンがしっかり熱くなってからが本番。石の蓄熱で体感が変わる
4年の結論
「太い薪を絶やさない」。これだけで温度は安定して100℃を超えます。逆に、薪をケチって細いものだけで粘ると、90℃の壁は越えられません。

07
ロウリュを楽しむポイント
ロウリュ=熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる、テントサウナ最高の瞬間です。
- 石が十分に熱くなってから(目安:テント内80℃以上で、石に水を一滴垂らすと「ジュッ」と一瞬で蒸発する状態)
- ラドル(柄杓)で少量ずつ、数回に分けてかける
- 付属のアロマを水に数滴混ぜると、香りで一気に本格サウナに
- 蒸気は上から降ってくる。かけた直後は頭を少し下げると熱すぎない
注意
一度に大量の水をかけると、急激な蒸気で火傷する危険があります。また、温度が上がりきる前にロウリュを繰り返すと石とテント内の温度が下がり、逆効果です。
08
初心者がやりがちな失敗
最後に、これまで見てきた「あるある失敗」をまとめておきます。これを避けるだけで、初回から気持ちよく楽しめます。
- 湿った薪を買ってしまう — 薪選びで8割決まります。「乾燥薪」表記のものを
- 薪を入れすぎて酸欠で消す — 炉内はすき間が命
- 序盤にロウリュ連発で温度が上がらない — ロウリュは石が熱くなってからのお楽しみ
- 空気口を絞りすぎて火が弱る — 迷ったら開ける
- テントの出入りが多くて熱が逃げる — 飲み物は先に持ち込む
- 撤収時間を考えず直前まで薪を追加 — 最後の薪は撤収の1〜2時間前まで
合言葉
「火は下から、細いものから、空気と一緒に」。この3つさえ覚えておけば大丈夫です。